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呼吸と健康 ”笑う”(2)

呼吸は進化のエネルギー革命

生物の進化の過程から考える健康を考える。

呼吸が代謝効率を19倍に!

呼吸は、ほとんどの生物の機能を支える維持装置です。

ゴリラも呼吸をするし、鳥も魚も呼吸をしています

なぜでしょう?

なぜ、世の中には呼吸しない哺乳類や魚類は存在しないのでしょうか?

ペンギンやダチョウが飛べないように必要なければ、

進化の過程で飛べなくなります。

陸生でいらなくなったえらは、退化し機能を失いました。

やはり、多くの生物にとって呼吸はかかせません。

しかし、実際に呼吸しない生物も存在します。

でも、複雑な体の仕組みを持つ生物は必ず呼吸ているようです。

何十億年も前から、

どうして呼吸は生命になくてはならなかったのでしょうか?

メタン菌 嫌気性生物

 

呼吸の力で、代謝効率が爆発的に増大

呼吸は、従来の約20倍の代謝システム

生物は、2種類います。

嫌気性生物・・・増殖に酸素を必要としない生物 

        地中や海中など酸素のない場所に生息

        腸内のビフィスズ菌など

好機性生物・・・増殖に酸素を必要とする生物

        動物、真菌類、そしていくつかの細菌は偏性好気性

        糖や脂質のような基質を酸化して

        エネルギーを得るために酸素を利用

生物は、何十億年年間も酸素いかに取り入れるかその方法を試行錯誤してきました。

進化の歴史から呼吸と健康を考えてみましょう。

生命の誕生は、40億年前 

生物が呼吸を始めたのは20億年前と言われています。

当時光合成生物により環境に酸素濃度が高まり、

大気中にあふれる酸素の強力な酸化力を代謝に利用したのです。

その酸素を生命活動に利用したのは、好空性生物です・

酸素を、呼吸で取り入れ 有機物を分解することによって

好気性生物は莫大なエネルギーを代謝し始めたので

空気中の至るところにある酸素の利用により。

同一量の有機物から実に19倍のエネルギー

を取り出すことに成功します。

このエネルギー効率の結果、爆発的繁栄を極めます。 

Co2濃度の急激な増加を見れば、

その急激な広がりを見ることが出来ます。

その結果が、4.5億年前の「カンブリア大爆発」です。 それまで数10種類しかいなかった生物が、

1万種類にまで増えたといわれています。

酸素を取り入れることは、

生物にとってこれほど大きな変化だったのです。

しかし、現代社会ではスマートフォンやパソコンの普及により

人々の姿勢が悪化しています。

この悪い姿勢により

呼吸が30%阻害さえていることは、

健康大きなマイナスになる。

生物が、億年単位で利用してきた生存戦略が

うまく使えなくなってきているのです。

 

猿人類は、独自の呼吸パターン 

”笑い”を作り上げた。

ゾウやイルカ、キツネザルがお互いにとてもよく、信じられないぐらいに援助しあうことから、こうした傾向が多くの哺乳類によく発達していることはすぐ理解できます。世話を焼いたり同情したりする性質は、類人猿--人間の系統より遥かずっと昔に溯るのです  

                       -ダーウィン

笑っている時、実はとても古い進化システムにアクセスしている。

そのシステムは、哺乳類が 他者との絆を形成・維持感情をしっかり調整し快適に過ごすために 進化させてきたものだ。

                    ーソフィー・スコット

笑いは、特殊な呼吸パターンなのです。

呼吸という原始の生物から、

作り上げてきた生命維持システムを

猿人類はさらに進化させたのです。

猿人類に属する生物は、

ほかの生物よりも高度な認知に基づく群れ、社会

を作り上げました。

生命体にとって群れることはかなりのストレス

となるからです。

群れることで援助し合う関係性は、

生命維持には効率的です。 

しかし、他の個体との親密な関り合いは

同時にストレスとなります。

猿人類から、高度なご近所づきあいが始まったんですね。

それは、サルや人が周囲の状況の因果関係を理解し互いに気持ちを理解できるようになったからといわれます。

笑いを通じて呼吸を整えることで、

人間はストレスを解放できるようになりました。

群れることへの報酬系を作り上げてきたのです。

そして、その報酬系こそが”笑い”

だから、私たちはストレスを感じた多くの時

一人の食事よりも誰かを誘って、

ジョークを言い合い

お互いを”笑わせ合う”のかもしれませんね。

笑うことで、

群れという社会生活のストレスを少しでも下げるのです。

より複雑な類人猿のコミュニティは、同時により笑います。 

人間社会は、その複雑なコミュニティの代表でしょう。

複雑で高度なコミュニケーションによる協力で

成り立つ社会はやはり私たちに

かなりのストレスがかかります。

しっかりとこの呼吸システムを使って

リフレッシュしていきたんですね。

この観点から言えば

健康のためには、特別な体操や運動は

腹筋や腕立て伏せは重要です。

同時に、他人と過ごす時間をいかに大切です。

人との関わりの中で、様々なストレスが生まれる。

人との関わりの中で、笑いが生まれリフレッシュできる。

 

一人では笑えない時、

深呼吸をしてみると、

力が抜け体がリラックスできるのを感じると思います。

呼吸と健康(1)より、

1)深い呼吸は代謝を上させ、

2)ストレス値を下げ、

3)免疫を高めてくれます。

しっかりと息を吐き切ることで、

全身の余分の力を抜ききることができます。

笑いのストレス解消システムを深呼吸でも

活用できるようです。

最近のヨガや瞑想ブームもここからきているの

かもしれません。

ヨガや坐禅などの健康法は

深い呼吸や息を吐き切ることを可能にします。

 

参考文献 

なんでもホルモン ほか

https://www.ted.com/talks/sophie_scott_why_we_laugh ほか


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